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・胎魔

 子宮内の胎が発達したサキュバス。特殊な能力として対象者を文字通り『胎内』に取り込むことができる。胎魔は乳魔のなりの果てと言われることもあり、あふれ出る母性が制御しきれなかった場合や、または何かが満たされなかった場合に胎魔となり得ることがある。乳魔と大きく異なる点は、胎魔達は後天的な要因によってなり得るというところである。乳魔が先天的、後天的な要因、両側からなり得るのに対し、胎魔は後天的な要因にしか起因しない。

 

 彼女たちは外見は普通のサキュバスの様相だが、いったん交わりが始まってしまうと恐ろしいことになる。上記してあるように彼女たちは対象者を自分の胎内に取り込む。その方法としてまず、対象を通常の交わりの中で何度も何度も搾精し衰弱させる。その際逃げられては困るため、彼女たちは前戯よりも何よりも、本番行為を好む。もちろん体位のほとんどが騎乗位となる。場合によっては、暴れられないように肢体を縛り上げることもある。そして十分に搾精し、衰弱したところでゆっくりと胎内に取り込んでいくのである。

 

 彼女たちがそのような行為をする理由は大きく二つあるといわれる。

 まず一つに、取り込んだ者と自身のへその緒をつなぎ、自分の子として生まれ変わらせるためである。これは『孕みたかった』『子供をつくりたかった』という願いが叶えられず、その想いが強まった結果だといえる。これは母性に基づく理由であり、次に記述する理由よりはまだましである。

 問題なのは、理由が『独占欲』に起因する場合である。自分の手に入れたかった、もしくは強く結ばれたかった人間と何らかの事情でそうなれなかった場合に起こりうる。究極的に『自分の欲しいものを他に取られないようにどうしたらいいか?』という問いに対し、『自分の身体の中に捕らえ、生かし続ければいい』というゆがんだ思考に答えを出した結果である。

 

 元来サキュバスというのは複数で獲物を共有する性質を持ち、それゆえ変わり種で『独占欲』をもってしまった個体は危険であるというのは別項にも記載した。(参考のこと)その中でも『独占欲をもった胎魔』は特に危険であり、理由は『対象の意識を保ったままの状態で胎内に取り込む』事ができるからに他ならない。

 母性由来の胎魔の中では対象者の意識はまどろみ温かい羊水の中で眠るように心地よく新しい存在へと生まれ変わらされる。しかし独占欲由来の胎魔の中では、対象者が意識を持ったされたまま取り込まれる事がある(胎魔の意思や想いによる)。

 もし意識を持たされた取り込まれた場合、胎内は羊水ではなく、ぬめったピンク色の肉壁に満たされている。淡く発光したその肉壁の中には、触手や得体のしれない淫肉が満ちており、一瞬で対象を拘束する。手足はもちろんのこと、腹や二の腕、太ももに至るまでをローションの様にぬめった肉に拘束されるのである。完全に動けなくなって仰向けにされたところで、上からさらに異質な一つの触手が降りてくる。へその緒である。それを対象者は自身の目の当たりにしているところで、有無を言わさず繋がされるのである。胎内には、サキュバスの声だけが響きわたり対象者はそういった絶望的状況の中でへその緒から栄養を供給され生かされ続ける。

 その後、当然のようにペニスにもさまざまな触手がまとわりつき搾精をされ始める。時にはおっぱいを模した肉や、サキュバスの分身の様な女体を用いて搾精もされる。そうして『搾精』と『供給』が続けられ、対象は生まれ変わっていくのである。

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​ 参考作品.現在 無

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